2011年09月14日

ブルックナーの交響曲

今みたいに日常生活で自分の好きな音楽を安価に楽しめなかったころ、
FM放送をエアチェックして、自分の好きな音楽をテープに保存するということは、
とても大切で、楽しみで、真剣な取り組みだった。

レコパルとか週刊FMとかで、赤マルしてね!

中学生の頃、ブルックナーの交響曲をとても聴いてみたかったけれど、
LPレコードは高価で買えなかったので無理だった。
なにしろ、中学生の小遣いでLPレコードを買うためには、
お小遣いを何ヶ月も貯めなければならない・・・

当時はまだブルックナーの交響曲なんて、今みたいにメジャーじゃなくて、
出ているLPレコードもとても少なかった。

そんな頃の夏休み、朝の4時からNHK・FMで、
ブルックナーの交響曲全集が放送されるのを、週刊誌で知ったわたしは、当時とても興奮した。
もうこれは、朝の4時に起きて、エアチェックするしかない!

そうして、毎日3時45分に起きて準備した。

それはオイゲン・ヨッフム指揮 ドレスデン・シュターツカペレの演奏だった。

エアチェックする時は、楽章の間でうまくテープをひっくり返さなければならない。
ブルックナーの交響曲はとても長いから。

これがブルックナーか!
わたしにとっての、忘れられない、ブルックナー初体験である。

そんな体験からか、ブルックナーの交響曲はわたしにとって夜明けのイメージだ。
まさにブルックナー開始は朝もやの感じである。


それから、かれこれ○○年。
ブルックナーブームは何度か訪れたけど、
好きだったブルックナー振りの巨匠はほとんど亡くなってしまった。

今は亡き巨匠の一人、ギュンター・ヴァント指揮 ベルリンフィルの
ブルックナー交響曲第8番。

F4CCF42A.jpg

これからの秋の夜長に、じっくりと1時間半にわたって身をゆだねると、
静かな大自然の中に包まれて、厳かに音楽が湧き上がる。

聴き終わると、この世の中のつまらない数々の事は彼方に去って、
新たな気持ちで、自分と向かい合うことが出来ると思う。

そんなお薦めの1枚。

       

posted by ピコティ at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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